「振り返れば鬼がいる」
〜第一章〜
時は元禄5年、2月3日、穴流村に二人の青年が暮らしていた。
キム蔵とサマースペシャルよしひさはとても仲良しの友達で、いつものようにUNOで遊んでいた。
サマースペシャル 「知ってるか、この竹やぶには鬼がいるらしいぜ。」
キム蔵 「知ってるさ、でも竹やぶに入ったらだめなんだよ。村の掟だ。」
穴流村では昔から竹やぶには鬼が出るという伝説があった。
「鬼は約束の時間に平気で最低10時間は遅れる。」「鬼は待たせておいてドタキャンする。」
「鬼は 昼ご飯をパシらせる」等と鬼にまつわる伝説は数多くあった。
サマースペ 「本当に鬼がいたら俺が退治してやるぜ。伝説が本当かどうか今から行かないか。」
キム蔵 「 やめとけよ。何が起こるかわからない。」
サマスペ「このヘタレ!へっぴりトンガリトンカチが!とにかく俺は一人でも行ってくるぜ。」
キム蔵 「よしひさーーーーー!」
制止しようとするキム蔵の手を払い、サマースペシャルは竹やぶの中へ入って行ったのだった。
キム蔵は竹やぶの前で落ち着かずウロウロしていると中から悲鳴が聞こえた。
「萌えーーーーーー!」
サマースペシャルの断末魔の叫び声が響き渡った 。
キム蔵「どうした!?よしひさ!」
キム蔵が竹やぶに慌てて入ると体から引きちぎられたような人間の手足が散らばっていた。
キム蔵は一目でそれがサマーのだと思った。
「まさか本当に鬼が。」
その時また悲鳴が聞こえた。
「萌ーーーーーーえーーーーーー!!!」
穴流村の方向からだった 。
ー穴流村ー
「萌ーーーえーーー!」
「どうしたトメ吉っつぁん!」
「化け物でぇ!助けてくれーーー」
村人が顔をあげるとそこには3メートルはあるとても大きな生き物がいた。頭には角が2本生えている。
鉛でできていて、鈍くに光るこん棒を持っている。まぎれもなくそこに鬼がいた。
「お、お、鬼でーーーーーい!」
「こ、こりが鬼か!オラ始めて見だよ!」
「な、なんじゃお前は。まるで鬼のような格好しやがって。」
鬼がいた。
あっと言う間だった。鬼は右手に持っていたこん棒を横に振ると村人の首が一瞬にして吹き飛んだ。
ー竹やぶー
キム蔵は走った。悲鳴の聞こえた村の方へ走った。たまに鼻歌を歌ったりスキップもした。でもその後走った。
しかし、キム蔵が村に着いた時はすでに遅かった・・・。
村は火に包まれ。無惨に引きちぎられた人間の手足や、死体が散乱していた。
キム蔵はその中に女性の体が、女体があるのを見つけ、おそるおそる駆け寄っていった。
「ま、まさか、おヨネちゃん!」
おヨネはキム蔵が思いを寄せていた女性であった。とても奇麗な娘で、よく話をしたり、USJとかでデートしたりしてたが、キム蔵があまりにもシャイボーイだった為に未だに手を繋いだ事すらなかったのであった。
おヨネの右目は潰され、手足の骨は折れてスネから骨が飛び出しネジ曲がっている。頭からは脳が飛び出していた。
しかしまだ、心臓は動いて少し意識が残っていた。
「キ・・キム蔵さんですか。」
瀕死のオヨネはすでに視力は失っているようだった。
「ああ、そうだ俺だよ。どうしたんだ。だ、誰がこんな事を、この有り様は一体、何があったんだよ。」
「お・・鬼・・・鬼です。鬼が村にやって来て・・グフッ」
「お、鬼だって!?」
「キム蔵さん、とても・・・苦しいです。ッハァ・・おヨネは、もう・・お願いです。」
「何だ。」
「このおヨネを・・・殺して下さい。もう・・これ以上・・耐えられません。」
キム蔵の眼から涙がこぼれ、小さくうなずいた。
「ごめんよ。おヨネちゃん・・」
そう言うとキム蔵は小刀を取り出し、往復ビンタをした後、おヨネの胸に一気に小刀を振り落とした。
「あ・・りがと・・うございます。」
おヨネは息を引きとった。
キム蔵は顔を上げ火に包まれた民家を見た。すると燃えてる柱の火の後ろにとても大きな人影が見えた。
影には頭に大きな角のようなものが付いていた。影はキム蔵に振り返り、ニヤっと笑ったように見えた。
影は小さな声で囁いていた。
「これから本当の節分の始まりだ。」
キム蔵はそれがすぐに鬼だと解った。脇の太刀を抜き構えた。
しかし、すぐに鬼は飛び上がった。マンションでいえば3階位の高さまで飛び上がった。
そして村の向こうにある賃故山へ向かい飛び去って行ってしまった。
「許さねえ・・絶対に許さねえぞおお!!!鬼いいいいい!!」
キム蔵は 煙の立ちこめた空へ向かい鬼への復習を誓ったのであった。
ーto be continueー
〜 maybe〜